1998年の夏、田中 誠一阪から木製の鏡台を持ち込み、三軒茶屋の路地に椅子を二脚置きました。それが Classic Cut Place の始まりです。27年経った今も、その鏡台と椅子は同じ場所にあります。

開業の経緯

田中 誠一阪の「浪速理容専門学校」で三年間修業し、その後、銀座の「橘理容院」で七年間働きました。独立を決めたのは、急かされない仕事をしたかったからです。銀座では一日に多くのお客様を回転させる必要がありました。それが悪いわけではないけれど、自分がやりたい仕事ではなかった。

息子と孫が加わるまで

開業から十数年は誠一一人で切り盛りしていました。2010年代に息子の田中 誠一わり、2022年に孫の田中 誠一を取得して三人体制になりました。技術は言葉よりも手の動きで伝わってきました。健二も蒼も、父と祖父の仕事を見ながら育っています。

変えなかったもの

内装は開業当時のままです。木製の鏡台、革張りの椅子、ゾーリンゲン製の鋏、昭和期の国産ストレートレザー。新しい道具や設備を入れる機会はありましたが、替える理由が見つかりませんでした。常連さんが「変わっていない」と言ってくれることが、続けてきた理由の一つです。

これからのこと

三人体制になってから、予約の幅が広がりました。遠方から来てくださるお客様も増えました。でも、椅子は二脚のままです。増やす予定はありません。急がない仕事をするには、それくらいの規模がちょうどいい。

三人の理容師についてもっと知りたい方は、私たちの歩みのページをご覧ください。